IP保護等級とは?数字の見方や屋外カメラを選ぶ際の注意点
-防塵・防水保護-
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防犯カメラの選定基準の一つにIP規格があります。IP規格はIEC(国際電気標準会議)が定めた防水や防塵の耐性レベルを示し、特定の製品の防水性能や防塵性能を正確かつ統一的に表現するために、世界中の製品に広く採用されています。特に屋外に防犯カメラを設置する場合は必ずチェックしておきたいポイントです。
目次
- IPコードの見方
- IPコードの一覧
- 01.第一特性数字 外来固形物に対する保護等級(防塵)
- 02.第二特性数字 水の侵入に対する保護等級(防水)
- IPコードの一覧
- 屋外に防犯カメラを設置する際に気を付けたいこと
- 01.ケーブルなどの設備が防水でないこともある
- 02.動作温度
- 03.赤外線カメラ
- まとめ
IPコードの見方
IPコードの構成はIP(防水・防塵能力を表す)」+「2桁の数字」+「アルファベット1文字(オプション)になっています。2桁の数字と最後の文字が下記の保護等級を示しています。
IPコードは、「IP」の後に2桁の数字が続きます。最初の数字は防塵性能を表し、0から6までの値を取ります。2桁目の数字は防水性能を表し、0から8までの値を取ります。付加特性文字、補助文字は必須ではなく、
オプションの為、省略が可能です。たとえば、IP67は、完全な防塵性(6)と、一時的な完全な水没に対して保護されることを意味します。
IPコードの一覧
01.第一特性数字 外来固形物に対する保護等級(防塵)
電気機械器具への固形物の侵入に対する保護能力、及び筐体内の充電部など危険な部品への接触が防げているかを示しています。
0 特に保護されていない
1 直径50mmの固形物が内部に入らない
2 直径12.5mmの固形物が内部に入らない
3 直径2.5mmの固形物が内部に入らない
4 直径1.0mmの固形物が内部に入らない
5 防塵(若干の粉塵の侵入があっても所定の動作および安全性を阻害しない)
6 耐塵(粉塵が内部に入らない)
02.第二特性数字 水の侵入に対する保護等級(防水)
電気機械器具の筐体内への水の侵入に対する保護能力を示しています。
0 保護されていない
1 鉛直に滴下する水に対して保護されている
2 正常な取り付け位置より15°以内の範囲で傾斜していても、
鉛直に滴下する水に対して保護されている
3 鉛直から60°以内の噴霧状に落下する水に対して保護されている
4 あらゆる方向からの水の飛沫に対して保護されている
5 あらゆる方向からの水の直接噴流に対して保護されている
6 波浪もしくは、あらゆる方向からの強い水の直接的な噴流に対して
保護されている
7 規定の圧力、時間で水中に沈めても影響がないように保護されている
8 製造者によって規定される条件に従って、潜水状態での使用に対して
保護されている
IP保護等級の例
屋外に防犯カメラを設置する際に気を付けたいこと
屋外に設置する場合、注意する点がいくつかあります。
下記に代表的な注意点を3つ挙げます。カメラを選ぶときの参考にしてみてください。
01.ケーブルなどの設備が防水でないこともある
防水・防塵仕様のカメラを選び設置を行っても、ケーブルなどが防水でない可能性もあります。屋外にカメラを設置する場合は、雨や埃から本体を保護する必要があるため、防水テープの使用や配線保護のためのチューブなどでの対策も必要です。
02.動作温度
季節によって気温の変化が激しくなるため、設置するカメラの動作温度の確認が必要になります。設置する地域にあわせたカメラを選びましょう。動作温度は『仕様』の中の動作環境の欄に記載してあることが多いです。
03.赤外線カメラ
夜間や薄暗い場所での監視や、視界が悪い場所での物体の検知が必要なことがあります。赤外線カメラは、視界の悪い環境でも赤外線を検知し、それを可視化することができるため、夜間の監視や暗い場所に適しています。
まとめ
今回は、IP保護等級・数字の見方や屋外カメラを選ぶ際の注意点についてご紹介しました。
カメラを選ぶ際のポイントとして押さえていただけたらと思います!
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